「怠慢からの脱皮」が勝敗の分かれ道
kakari活用で、医師からも必要とされる薬局へ
クルミ薬局
- 統括マネージャー・薬剤師
- 犬飼 英貴
- 薬剤師
- 野澤 晃祐
北海道の札幌市に4店舗を展開するクルミ薬局。
地域の医療と福祉に貢献する「地域のかかりつけ薬局」を目指して、創業20年の今も様々なことにチャレンジし続けています。
今回はそんなクルミ薬局で、いち早くkakariの良さに気づき、全店導入のためにご尽力くださった野澤先生と犬飼先生にお話をお伺いしました。
(以降、敬称略)
TOPICS 01医療の世界で、薬剤師がチームに深く入り込める時代がくる
ーー 野澤
薬剤師を志望した理由は、昔から文系より理系が得意で、あるとき母に「あんた薬剤師向いてるんじゃない?」と言われたことがきっかけでした。
理由は聞けてないんですが、実際に薬剤師になってみると「なって良かったな」と思っています。いや、思うようにしています(笑)。
ーー 犬飼
私も昔から理系が得意でした。明確に薬剤師を目指していたわけではないですが、薬剤師という職業は向いていたかもしれません。
薬学部を目指している受験生に言えるとしたら「薬剤師の役割が変わってきている」といううこと。
医療の世界で、薬剤師がチームに深く入り込める時代が来ています。確かに厳しい世界だけど、医療という領域に根本から携われる素晴らしい職業だと思います。
ーー 野澤
さすが、良いこと言いますね。
私が言えることは「薬剤師になってからも勉強した方がいい」ということです。
薬剤師は一生勉強し続けないといけません。でもまずは、なってみてから頑張る、で
ぜんぜん良いと思います。
きっとこれから、薬剤師にとってさらに新しい医療の世界への扉が開くはずです。

TOPICS 02kakari活用を促進する秘訣は、導入を主導した本人が他を巻き込みながらどんどん使うこと
ーー 犬飼
店舗でkakariの活用が進んだ秘訣があるとしたら、導入を決めた私たちが積極的にkakariを使うこと。そして周りのスタッフをどんどん巻き込むようにしていることだと思います。
薬剤師の特性として保守的な方が多いので、新しいシステムには一歩引いた姿勢をとる方もいらっしゃいます。
そういう方にも一緒にkakariを活用してもらうために、社長もkakariをどんどん使うように号令をかけています。
私たちも、kakariの一斉送信機能でお知らせを流すなどして「kakariを使ってますよ」とアピールしたりしています。
特に、私たちのいる厚別通店では、独自に一斉送信機能を利用しています。
例えば、マスク不足のときなんかは患者さんに「kakariにご登録いただけば、(kakariで)マスク入荷のお知らせが届きますよ」とお伝えしていました。そうしたらkakariインストール数が増えましたね。

TOPICS 03患者さんにとって何でも相談できる薬局でありたい
ーー 野澤
せっかくkakariを入れたのだから、もっとチャット機能を利用したいなと思っているんです。
導入前は「(kakariを入れたら)患者さんからの相談チャットがひっきりなしに届くのかな」なんて思ってたけれど、そんなことはありませんでした(笑)。
どんなに良いシステムでも、使い手がそれを使いこなさないと、入れただけで勝手にうまくいくことはないんです。いわゆる宝の持ち腐れ状態ですね。
だから、私たちももっと勉強して、工夫しないといけないと思っています。
将来的には「健康に関することでちょっとでも困ったら、とりあえずkakariで相談しよう」って思うくらいに、患者さんの頭の中にうちの薬局を刷り込んでいきたいです。
私たちがkakariを活用できれば、それは十分に可能だと思っています。
ーー 犬飼
そうですね。薬局を「何でも相談できる場所」として確立していきたいです。これは厚別通店だけではなく、全ての店舗に言えることですけど。
そのためにも、新しいものに挑戦しつつ、地域の皆さんの心も掴みたいと思っています。
メイン薬局として機能していけるように。
地域の方々に利用していただけるように。
新しいものにも積極的に挑戦していかなければいけないと思います。
例えば、まだ使っていないkakariのオンライン服薬指導の機能を使ってみるとかしたいですね。
TOPICS 04これからの薬剤師は医師と同じ目線に立たないといけない
ーー 犬飼
今まで、薬局や薬剤師の役割・在り方として「医師の処方せんありき」という部分が大きかったように思います。薬剤師が薬局に閉じこもりっぱなしになっていると言いますか。
でも、これからは薬剤師もどんどん外に出ていくべきです。
医師の在宅診療や往診に同席・同行し、処方について医師から相談される機会が増えていくのが理想ですね。
ーー 野澤
そうですね。まだまだ今の自分とはかけ離れてますが、「薬剤師が医師と同じ目線に立って患者さんに寄り添える」ことが理想だと思います。
そのためには薬剤師が病態までわからないといけません。そして薬剤師の仕事が、決して「医師の処方せんを集めて渡すだけ」的なものであってはいけないということです。
例えば医師に情報を連携する時。
ただ添付文書を送るだけではいけません。
論文等の根拠となる情報を添えて、薬剤師としての意見をしっかり伝える。こういった仕事の仕方が理想です。
だってAIが出てきたら、知識だけならAIの方が優れてくるでしょうから。薬局や薬剤師の今までの役割・在り方では、そうした時代の流れに太刀打ちできないと思います。
だから薬の知識があるだけじゃいけない。
我々薬剤師が病態までわかったうえで患者さんとコミニュケーションをとり、対等な立場で医師と連携していく必要があります。
ーー 犬飼
同意見です。

TOPICS 05「怠慢からの脱皮」が薬局の未来を左右する
ーー 犬飼
特に若い方なんかですと、「薬の効果・副作用はインターネットで調べられるから、説明はいらない」とおっしゃる患者さんも結構多いです。
ただでさえ、院外薬局に対する世間のイメージはあまり良いとは言えません。
そんな中でこうした考えが広まると、患者さんへの提供価値が薬剤知識しかない薬局は、自然と淘汰されてしまうんじゃないでしょうか。
ーー 野澤
それはつまり、薬局にとっての敵は「怠慢」と言えますね。
ーー 犬飼
現状に満足して、変化に挑戦しないことが良くない。「怠慢からいかに早く脱皮するか」が勝敗の分かれ道ではないでしょうか。

TOPICS 06kakariを使いこなして患者さんにより良い医療を届けたい
ーー 犬飼
患者さんにとって「医師には相談しづらいけど、薬剤師になら相談できる」ってこと、結構多いなと感じます。
そういう相談を気軽にできる環境をつくるうえで、kakariのチャット機能はとても有用です。
地域の方々にとって一番身近な存在になりたい。そのために、私たちもチャット機能をもっともっと使い込んでいかないといけません。
そうやって、患者さんのちょっとした悩みを知ったうえで、病態までしっかり理解し、医師に適切にフィードバックする。
そうすることで、患者さんにより適した医療を届けていきたいと思います。
ーー 野澤
調剤報酬改定、薬価改定、AIの発展、世論の薬剤師に対するイメージなど。私たち薬剤師が乗り越えていかなければならない課題がいくつもあります。
ただ、そんな中でも当薬局を選んでくださる患者さん一人ひとりと向き合うことを忘れず、より強い信頼関係を築きたいと思っています。そのためにkakariをどんどん活用していきたい。
今までお伝えした通り、kakariは素晴らしいアプリです。あとは使う側の私たちがkakariのパフォーマンスを最大限発揮できるよう、使いこなしていきたいと思います!