人と人との繋がりが次世代の薬局医療を創る
スタイル薬局
- 代表取締役
- 平山 智宏
岩手県の盛岡市に「スタイル薬局」と「こまくさ薬局」を展開する「有限会社スタイル薬局」(以下、「スタイル薬局」とする)は、kakari導入後わずか3ヶ月足らずでkakari登録患者数130名を突破しました。
地域のマインドシェア1位を目指すスタイル薬局。
これからの薬局・薬剤師のあり方を洞察し、稀有な戦略性とエネルギー溢れるスタイル薬局の平山先生にお話を伺いました。
TOPICS 01コミュニケーションが取れる
薬剤師しかうちにはいない
1987年にスタイル薬局を父が設立してから35年。患者さんは主に耳鼻科と皮膚科の割合が多く、老若男女問わず来局されます。
そんな中で、特に重視しているのが患者さんとのコミュニケーションです。
患者さんが薬をちゃんと飲める状態か、飲み合わせは大丈夫か、(またうちは外用薬も多いので)処方意図に合った使い方をしているかなど、薬剤師が確認すべきことは多岐にわたります。それらをしっかりと確認するには、患者さんとの丁寧なコミュニケーションが必要不可欠です。
「薬を出して終わり」にはせず、患者さん目線に立ったコミュニケーションを薬剤師全員で心がけています。
実際にはこちらの片思いかもしれません。それでも、できるだけ患者さんとは双方向のコミュニケーションをとるように努力していますね。

TOPICS 02kakari導入の決め手はチャット機能、レスポンス、料金体系の3つ
kakariを知ったきっかけは偶然でした
薬機法の改正に伴い、服薬期間中のフォローができるシステムを探していました。その中でkakariについて知ったんです。ある記事で紹介されているのを目にしたのがきっかけで、本当に偶然の出会いでした。
でも、他のいくつかのシステムを比較検討していると、なかなか患者さんと薬剤師双方向でのチャットができて、動作のレスポンスが早く、かつリーズナブルなものってkakari以外になかったんですよね。
kakariはサブスクリプションモデルなので、利用をやめようと思えばスパッとやめられるのも魅力的でした。
チャット機能で患者さんと「繋がっている」を実感
うちの薬局にはコミュニケーションが取れる薬剤師しかないと言いましたが、kakariはまさにこれを後押ししてくれます。
まず、kakariの紹介をすることで患者さんとの「会話」が増えます。
いつもの患者さんへのヒアリング時、ちょっとしたコミュニケーションのネタが増えるんです。「あ、そうそう。うち専用のアプリがあってね、」というように。
kakariが患者さんとの接点になることを実感します。
そして、薬局の外に行った患者さんとも「繋がり」を感じられるんです。
どれだけ患者さんとの双方向コミュニケーションを心がけていても、薬局の外の患者さんと繋がる手段って、電話をかける以外にはないんですよ。
でもkakariのチャットなら、既読がつくだけでも「あ、ちゃんと見てくれてる」とわかるし、服薬フォローもできるので、患者さんと「繋がっている」ことを実感できます。
わざわざ電話するまでもないちょっとしたお知らせや、服薬指導時に伝えられなかったことをチャットで後から送るんです。
こうしてほんの少しチャットするだけで、さらなる購買につながることが多いので、重宝しています。

TOPICS 03数字とVisionの共有で地域のマインドシェア1位を目指す
成功の秘訣は目標設定
うちはkakari導入後3ヶ月で、かかりつけ患者登録数130人を突破しました。これってスピードとしては早いんでしょうか。
早いのだとしたら、目標を設定していることに秘訣があるかもしれません。
もともと新規の患者さんは月に250名ほど来てくださいます。
その中から「1週間で10人(1日あたり1~2人ほど)kakari登録患者さんを増やす」と目標設定しました。この目標を達成すべく、スタッフ全員が同じ意識を持って取り組むようにしています。
決してノルマを設けてはいません。それでも、数字を意識しないと何事もイメージがわかないですよね。
地域のマインドシェア1位を目指す
スタッフには、日頃から「地域のマインドシェア※11位になろう」と言っています。
そのために、まずは半径1km以内の住民の方々のマインドシェアを高めて、スタイル薬局を記憶してもらいたいと思っています。
そもそも、薬局はファーストアクセスの場であるべきだと思うんです。
患者さんのセルフメディケーション※2の手助けや、「こういう症状があるのだけど、何科を受診すべきか?」といった健康に関するちょっとした疑問に答えるのは、薬剤師であるべきだと考えています。そうすることで、薬局が地域コミュニティのハブになれると思うんです。
地域の人と人とをつなぐ場所を提供することも、これからの薬局の役割ではないでしょうか。
- (※1) 顧客の心の中に占める特定ブランドの占有率。
- (※2)自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること。

TOPICS 04人と人が繋がっているビジネスしかうまくいかない
薬剤師が「薬剤師たる仕事」に集中できる環境づくり
地域コミュニティのハブとなるためにも、薬剤師が「薬剤師たる仕事」に集中できる環境をつくりたいです。
「薬剤師たる仕事」とは何か。例えば在宅医療がわかりやすいですね。
在宅医療の現場では、医師は専門外の分野を見る場面がとても多いです。そういうとき、薬のプロとして、また患者さんの普段の生活を知る存在として、薬剤師の力が存分に発揮されます。
一方、外来のカウンター業務では、薬剤師の専門性を発揮しきれていないのが現状ですよね。
薬剤師が社会から必要とされる存在となるために、こうした現状を変えていく必要があると思っています。
だから、まずは地域連携薬局として在宅医療のレベルアップをしたいです。無菌室の設置も検討しています。
そして、ここでもkakariが助けてくれる。
在宅で医療を受ける患者さんともチャットで繋がることができるからです。
もっともっと、気軽にチャットでやり取りできたらいいですね。

kakariは「人の魅力を伝える橋渡し」
今の時代、人と人が繋がっているビジネスしかうまくいかないと思うんです。
例えば飲食店なら「あの店のマスターが素敵だから今日も行こうか」と、多少値段が高くても通ってしまうことってありますよね
薬局も同じだと思います。魅力的なスタッフがいれば、人は来ます。
つまり「選ばれる人」がそこにいることが大切なんです。
今はまだ、一部の薬剤師しか「薬剤師たる仕事」をできていません。
どんな薬剤師でも力を発揮し、それができる環境を作りたいです。
そのためには、薬剤師の魅力をしっかり患者さんに伝えることが大切です。その手助けをしてくれるのがkakariだと思っています。
kakariにはこれからも、「人の魅力を伝える橋渡しのようなアプリ」としての役割を担っていってほしいです。

TOPICS 05kakariの導入を検討している薬局に向けてメッセージ
患者さんと心理的距離が近くなる、自薬局専用のアプリ
いやね、もう「kakariいいよー。使ってみて!」になってしまいますね(笑)。
薬剤師有志が集まるとあるオンラインサロンでも、kakariを紹介しました。そしたら、反響がとても大きくて。SNSでkakariについての質問をいただくこともあるんですよ(笑)。
特に使い勝手がいい点が気に入ってます。どんなに素晴らしい機能があっても、使いづらいとだめですよね。
kakariはその点、操作が簡単で、直感的にもわかりやすいUIがいいですね。スタッフたちもすぐに使い方を理解できました。
あとは、やはり「うちオリジナルのアプリ」として薦められるのは大きいです。
kakariに登録すると画面いっぱいにうちの薬局の写真が広がる。そこからはもう「kakari」というより「自薬局専用アプリ」なんですよね。
さらに服薬フォローができて、チャットで双方向コミュニケーションがとれる。これはまさに薬剤師が「薬剤師たる仕事」に集中できる環境づくりのための、第一歩だと考えています。