「kakariで面処方応需拡大を」
導入後2ヶ月で600名登録の秘訣はチーム力にあり

株式会社下島愛生堂薬局

代表取締役
下島 宏文

八王子市に店舗を構え、創業100年を迎えられた株式会社下島愛生堂薬局さま。地域の健康を守る「よろず相談所」として役目を果たすべく常に新しいことに取り組み続け、幅広く面で処方せんを応需されています。
kakari導入後わずか2ヶ月で600名の登録を達成され、現在は1,200名を超える登録がある舞台裏には様々な工夫がありました。今回その秘訣をはじめ、日々どんな思いで患者さまに向き合っているのかなど、下島愛生堂薬局で働く皆様にお話を伺いました。

薬局長 森田 益史先生(後段左)、調剤事務 石井 順子様(前段中央)、管理栄養士兼調剤事務 亀山 英莉様(前段左)
薬局長 森田 益史先生(後段左)、調剤事務 石井 順子様(前段中央)、管理栄養士兼調剤事務 亀山 英莉様(前段左)と、下島社長に今回インタビューにご対応いただきました。

TOPICS 01社会で必要とされる人材を育成し、輩出できる薬局にしたい

(下島)私は薬剤師ではありません。しかし、この薬局は大正9年に曽祖父が始めた薬局で、自分のルーツでもあるので、経営という形で貢献したいと2014年からこの薬局でバックオフィス業務全般を担い、2018年から(株)下島愛生堂薬局の5代目代表となりました。

もともと私は社会で必要とされる人材を育てたいと、薬局とは無関係の外資系人材会社にいました。薬局経営に携わっている今でも、本質的なやりたいことは人材会社にいた当時と変わらず、ここで働くメンバーには、うちで学んでどんどん市場価値を高めていってほしいと思っています。

そのために、例えばバーチャルインターンシップを開催したり、人間力を鍛えるための研修を毎月実施したりしています。
バーチャルインターンシップでは、薬学生が決められたテーマに対してデータ、ファクトをベースにオリジナルのアイデアをプレゼンし、患者さんや地域住民の利益になる活動のきっかけになることなどを狙いにしています。今年は「なぜ面処方が必要なのか」というテーマでした。
研修では、人間学を学ぶ雑誌「致知」を読んで感想を発表し、それを「美点凝視」というルールで発表者を褒めるというものを月1回開催しています。これは、患者さんが何を求めているのかを察するため、つまり相手の立場に立つために、まずはいろんな人の価値観を知ろうという狙いと、心理的安全性を職場で醸成したいという狙いからです。

株式会社下島愛生堂薬局 代表取締役 下島 宏文様
株式会社下島愛生堂薬局 代表取締役 下島 宏文様

TOPICS 02「薬局検索機能がない」。これがkakariの圧倒的なメリット。

(下島)kakariの導入を決めたのは、一言でいうとkakariの目指す方向性と、うちの薬局が向かいたい方向が同じだったからです。
具体的には、処方薬の一元管理、いわゆる面処方応需拡大に結びつくことが絶対的に必要でした。
実は別のシステムを使っていたのですが、それはアプリ登録が簡単だった分、患者さんからは忘れられやすく、かかりつけ薬局という所を目指すには違うのかなと思っていました。

他の似たシステムもいくつか見ましたが、kakariは他社とは全く切り口が違いますよね。薬局検索機能がない「クローズド」な環境を作ってかかりつけ薬局化をサポートする、という一見非効率な設計ですが、これがまさにメリットなんです。
他の薬局を探せるとなると、「今日はこの薬局に行こう」、もっと近くに薬局ができたら「もっと近いところがあるからそっちに行こう」となり、自分たちのかかりつけにはなってくれません。
そういう機会ををあえて削ぎ落してしまう設計に惚れ、kakari導入を決意しました。

洗練されたUIもよく、特にアプリは高齢な方でも操作しやすいような設計もお気に入りです。

下島調剤薬局様のアプリトップ画面
下島調剤薬局様のアプリトップ画面
kakariお知らせ一斉送信機能を用いた配信内容の一部
kakariお知らせ一斉送信機能を用いた配信内容の一部

TOPICS 03kakari導入後2ヶ月で登録者数600名達成の秘訣は、目標を定め、事務スタッフを中心としたチームワークにあり

(下島)kakari導入前から面処方応需拡大を目指していましたが、薬剤師が面処方獲得のために多くの営業をすることは、物理的にも精神的にも困難でした。
しかし、かかりつけにより面処方応需拡大を目指すツールであるkakariを通してなら、その負担が軽減するんじゃないかと思いました。
だから、まずはkakariの登録者を増やすことを目指そうと考えました。

(森田)kakariを導入してすぐに登録者数を増やすことができたのは、スタッフ全員がkakariが患者さんにとって非常に意義のあるツールだと確信し、一致団結できたからだと言えます。正直、私自身が今まで紙のお薬手帳しか使ってこなかったので、電子お薬手帳に切り替えることに抵抗があったのですが、やはり電子お薬手帳はメリットの方が大きいので、全員で納得してkakariプロジェクトを進めようとなりました。

(亀山)私は、ここに入社した直後にkakari導入が決まったので、ほぼ最初のお仕事がkakariという状態でした。他の業務では他のスタッフたちとまだ同じようにはできないですが、kakariならできるかもしれない。だから、人一倍kakariに対してやる気がありました。
最初にkakariの説明を聞いた時、これはぜひ患者さんに知ってほしい、私が伝えなきゃ!と使命感みたいなものが出てきたのを覚えています。

(石井)亀山さんは入って間もなかったけれど、社長の考え、会社の方針をしっかり理解して、特にkakariは率先して自分で触り、スタッフのわからない所を教えてくれたりします。
他に、亀山さんはかかりつけ患者登録数を毎日表にしてお知らせしてくれます。
登録患者層の年代別傾向を周知したり、土曜日はスタッフが少ない中こんなにたくさん登録してくれた、という嬉しい報告をしてくれたり。これもすごく励みになっています。
社長から「じゃあこの目標を達成したらみんなで食事に行こう!」と言ってくれたりして、亀山さんを中心に良い空気ができていると感じます。

kakari推進の中心となる亀山様
kakari推進の中心となる亀山様

TOPICS 04患者さんへのご案内の流れ

(森田)うちの薬局は、かなり丁寧に患者さんにkakariの説明をしているんじゃないかなと思います。
流れとしては下記3ステップです。

①事務スタッフが受付時にkakariの案内をします。
②待合室で待っている間に患者さんにインストールをしてもらい、必要に応じてインストールまで一緒にします。
この間、場合によっては薬剤師が、レセコンへの入力作業のフォローに回ります。
③最後に、投薬時に薬剤師が「kakariインストールできましたか?」等、再度kakariのご案内をします。

こうして、受付時と投薬時にkakariの案内をし、スタッフ全員が各役割を補いあって臨機応変に対応しています。

みんなで協力して一致団結してやっていかないと、新しい取り組みを進めていくことはできません。ここでは、職種の枠にとらわれずお互いをカバーしあって患者さんと向き合えるような体制が構築されていることが大きいです。

チラシを用いて患者様にご案内する石井様
チラシを用いて患者様にご案内する石井様
服薬指導をされる森田先生
服薬指導をされる森田先生

TOPICS 05kakariと歩むこれからの下島愛生堂薬局と、
kakariを検討している薬局に向けてメッセージ

(森田)私達が目指すべき姿は「よろず相談所」です。地域の方々が、健康に関することは何でも相談できるような薬局を目指していく上で、これからできることはまだまだたくさんあると思っています。kakariも、使いたいけどまだ十分に活用できていない機能がありますし、私達も道半ばです。

(下島)今後の展開において、kakariの位置づけは非常に重要だと考えています。
理由は2つあり、コミュニケーションのツールとして、アプリというものが時代に即している点がまずひとつです。オンライン服薬指導など、おそらくこれからもっとスタンダード化すると予想してます。その中で、今のうちからアプリというもの自体をスタンダードにしておくことが重要だと考えます。kakariアプリというものを通して、患者さんたちがスムーズに薬局とコミュニケーションがとれる環境を目指したいと思っています。

それから、おそらくkakariも今後法改正等でアップデートされていくと思いますが、先にも言ったように、うちの目指す方向性とkakariの向かう方向性は同じだと思っています。
うちがほしいことは、メドピアさんが必要だと判断してリリースしてくれるだろうと信じていることが2つめの理由です。

患者さんと、アプリでも繋がることで面処方の獲得を目指している薬局や、ITツールを入れただけで満足せず、患者さんに自分たちから起こせるアクションの選択肢の広がりを楽しめる薬局にとって、kakariは良いツールだと思っています。